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中国毒入り餃子事件の真相

2007年12月から08年1月の間に、河北省の「天洋食品」が生産した冷凍ギョーザを食べた千葉、兵庫の3家族、計10人が中毒症状を起こし、うち子供1人が一時重体になった事件の初公判が2013年7月30日、同省石家庄市中級人民法院(裁判所)で行われた。

中国餃子事件

中国毒入り餃子事件

農薬に使用されるメタミドボスやジクロボスをギョーザに混入させた罪で起訴された呂月庭被告(39)が法廷で、事件に関する詳細を証言し、事件はほぼ解明された。

当時、同社が生産したギョーザを食べた日本人が、相次いで嘔吐や下痢などの中毒症状を訴えたことが日本メディアで報じられると、中国政府も高い注目を示した。
中国質量監督検験検疫総局はすぐに専門家調査グループを立ち上げ、河北省の出入境検験検疫局に対し、同社に残されている商品や原料、補助材料などを検査するよう指示した。


08年1月31日には、調査グループが石家庄市にある「天洋食品」を訪れ、実地調査を行った。
「天洋食品」の工場は、生産停止と全ての商品の回収を命じられ、その後、中日双方が一連の調査を展開した。

中国側は、同局や商務部で構成される調査グループを日本に派遣し、日本側と協議を行った。日本側も内閣府や厚生労働省、農林水産省、外務省の官僚で構成された調査チームを「天洋食品」の工場に派遣し、実地調査を実施した。

その後、同省承徳市でも同社が生産したギョーザを食べた4人が中毒症状を訴える事件が発生。
中国政府は、特別処理グループを立ち上げ、大量の警官を投じて犯人検挙に向けた捜査を展開した。

そして、事件発覚から2年後の2010年3月、河北省警察は同社の元従業員・呂月庭容疑者の拘束を発表した。
30日、石家庄市中級人民法院で行われた初公判では、在中国日本国大使館の関係者やメディア関係者など約80人が傍聴した。

検察が読み上げた呂被告の供述によると、同社で働いていた期間、ボーナスや賃金に不満があり、事件を起こすことで待遇改善を会社に求めることが犯行の動機だったという。
呂被告は法廷で、
「同社の食堂で15年間働いていたにもかかわらず、臨時社員の待遇しか受けられなかった。毎月の賃金が正社員よりも少ないだけでなく、年末のボーナスも正社員が7千元(約11万円)以上だったのに、自分は100元(約1600)だった」と陳述した。

呂被告は、騒動を起こして会社の注意を引くと考え、07年5、6月には、工場周辺の衛生所と工場内の衛生所から、注射器2本を手に入れ、さらに、工場の環境・衛生事務所から農薬のメタミドボスを盗みだした。
そして、07年7、8月に、工場の冷蔵庫に入り、冷蔵されていたギョーザに注射器でメタミドボスを注射したが未遂に終わったという。

その後、10月から12月の間に、再び3回にわたり、冷蔵庫内のギョーザ6-9箱にメタミドボスを注射した。
呂被告は法廷で罪を認めたものの、事件では取り返しのつかない巨大な損失が発生した。

中日の消費者14人が被害者となったほか、食品経営輸出権を持ち、年間6000トンの生産力を誇る国営企業だった「天洋食品」は既に倒産、従業員1千人以上が職を失った。
また事件発生後、天洋食品は商品の回収や商品の密封保存のために、500万元(約8千万円)以上を費やした。
そして、中国製の食品に対する信頼も大きく損なわれてしまった。

検察官は法庭で、「従業員は会社で不公平な待遇を受けたと感じた場合、正当な合法的手段を使って訴えるべきで、うっぷんを晴らすために他の人を傷つけてはならない。同事件はこのことについて深く学ぶ機会になった」と指摘した。

また、呂被告は犯行に至った過程で、料理人という立場を利用して商品を保存している冷蔵庫に何度も入っており、監視するスタッフは誰もいなかった。呂被告はそのすきを狙い、ギョーザに農薬を注射したのだ。
そのため、呂被告側の弁護士は、「同食品工場の冷蔵庫は出入りの管理があまく、工場の監督・管理業務にも落ち度がある」と指摘している。

一方、石家庄市人民検察院は、「呂被告が農薬を混入させたことで、1人が重症になるなど、多くの人が被害を受けた。また、重大な財産的損失が発生しており、事件は悪質で、重大な結果を招いた。その行為は、『中華人民共和国刑法』の関連の規定に反し、犯罪の事実ははっきりしていて、証拠も十分であるため、危険物投入の罪で刑事責任を追究すべき」と指摘した。


中国毒入り餃子事件

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