1.WHOは国家衛生及び計画生育委員会及びその他の政府機構と密接に協力し、事案の進展を監視、コントロールし、調査活動は引き続き進行中である。現場調査を積極的に展開した後、国家の関係部門は即時に通報を行い情報のシェアをしてきている。 2.中国で最近病例が報告されたのは、初のH7N9のヒト感染例である。感染源は明確になっていないが、目下のところ、ヒトヒト感染の状況は現れていない。ある人は、華東地区で万頭規模の豚死亡案件が発生しことと、鳥インフルとヒトインフルの間の関連性があると憶測している。しかし、黄甫江の豚死体の原因は多くの可能性があり、我々は豚死体とヒトインフルの病例との関連づけを行っていない。豚の検査の結果、インフルエンザは陰性であり、関係の調査は目下進行中である。豚の臨床試験の結果はインフルエンザの状況とは合致していない。 3.一部の確定診断病例については動物又は動物のいる生活環境に接触した経歴がある。上海の某市場の鳩からはウイルスが検出された。これらの状況は動物からヒトへの感染の可能性をしめしており、目下調査中である。 4.家庭の中での発生例の2例については、ヒトヒト間の感染の可能性を示しているが、実験室の確定的な診断結果が出ておらず、また、その他のヒトヒト感染の証拠は現れていない。 5.WHOと中国の関係部門は連携を保ち、事案を密接にフォローしている。WHOが調整する国際対応行動においても、各WHOインフルエンザ協力センター及びその他の協力パートナーとの協力に重点を置き、情報の提供及び診断、治療、ワクチンの開発等の物質的な備えを行っていく。 6.WHOは本件に対し、国境での特別抜き打ち検査を行うことを提案しない。また、いかなる旅行制限や貿易制限措置を行うことも提案しない。 7.感染源及び感染経路まだ確定できていないが、以下の基本的な衛生予防措置に注意することは慎重なやり方であり、我々は、大衆が良好な衛生習慣を保つことで病気発生を避けることを提案する。手洗いは伝染病予防の最も基本的な公共衛生である。 8.適切に調理された肉を食することは、家禽類やその肉製品を含めて、安全である。調理の温度は少なくとも摂氏70度は必要である。しかし、死亡した動物や死体で発見された動物を食べてはいけない。 9.もし生きた動物の市場に行く、或いは農場や豚や家禽等の食用動物を飼育するところで生活している場合には、子どもを病気の動物や動物の死体から隔離しなくてはならない。病気や死亡していた動物を食べるべきではなく、現地の関係部門に状況を報告すべきである。 10.WHOは、国家の関係部門の技術面の協力パートナーと密接な協力を継続し、ヒトへの感染の状況について理解を深め、理解した状況につき最新の情報を提供していく。