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中国へ行く前に-絶対に知っておくべきこと!!
1.基本的な注意事項
中国は日本と同じ北東アジア地域にある漢字文化圏の国であり,東京から片道3時間前後で行ける近さと気軽さも手伝って,日本から中国を訪れる方の中には,外国にいるという意識が希薄だったり,あるいは日本にいるのと同じ感覚のままだったりする方がいる。

日本国内での事件・事故の処理や対応ぶりと同じレベルのものが当然得られるかのような錯覚に陥っていると,何らかのトラブルに巻き込まれたときに適切な対応が出来ず,「日本ではちゃんとやってくれるのに,中国ではどうしてダメなんだ!」等,不満を募らせるばかりで,さらに事態を悪化させてしまうような例も見られる。

中国に限ったことではないが,海外へ赴く際には,その国の法制度,文化背景,風俗習慣等のすべてが日本とは異なること,又,特に日中間には過去の歴史等敏感な問題があることも強く認識し,トラブルに巻き込まれないように十分注意することが,最も基本的な安全対策であることを忘れてはならない。

また,注意をしていてもトラブルに巻き込まれたり,予定どおりに帰国できない事態も発生する可能性がある。何かあった際にもすぐに連絡がとれるように家族や会社の関係者に旅行や出張の予定を共有し,互いの連絡方法を把握しておくようにする。
2.日本人が巻き込まれやすいトラブル
繁華街,空港,レストラン,タクシー,長距離バスや列車の車内等において,スリや置き引き被害に遭う例が一番多い。バッグや手荷物を身近に置いていなかったり,身近に置いていたにもかかわらず十分な注意を怠ったりしたことが原因だ。

最近の例では,天候不良でフライトの遅延・欠航が相次ぎ大混雑している空港にいたり,またはモーターショーなどの大型の展示会への出展で忙殺されていたり等,注意力が散漫になる場合で,そのような「チャンス」を待ち受けているグループがいるので,特に注意が必要。

以下は,大使館や総領事館等が報告を受けたり,解決のための支援を行ったりした実際の事例。

(1)空港到着時 両替時,バッグを両替所のカウンターに置き,両替商とのやりとりに気をとられている間にバッグが消えてしまった。バッグの中にはパスポートやクレジット・カード類,日本円等が入っていて,せっかくの中国旅行が到着したばかりなのに台無しになった。



空港のタクシー乗り場があまりの行列と混雑だったので,到着ロビーで声をかけてきた運転手風の男に誘われ,「白タク」とわかっていながら,料金を多少多く払えばよかろうと思い,乗った。

【ケース1】しばらく走ると車が停まり,突然見知らぬ男が助手席に乗り込んできた。同乗を許すと車は再び走り出したが,降車の際,数万円に相当する料金を請求された。高額すぎると苦情を言ったら,無関係と思われた助手席の男が振り向き,つかみかからんばかりの形相でこちらを睨みながら罵声を上げはじめたため,恐怖を感じ,言われたままの額を払わざるを得なかった。

【ケース2】目的地とは全然違う人里離れた暗い場所へ連れて行かれ,車から引きずり降ろされて暴力を振るわれ,身ぐるみ剥がされた。


(2)ホテル到着時 タクシーが,スーツケースをトランクから出さないうちに走り去ってしまった。

タクシーの後部座席に手荷物を置き忘れてしまった。

タクシーに不当に高い料金を請求された。

【解決・回避策】
以上のようなケースを回避するには,できる限り荷物を全部降ろしてしまうまで料金を払わず,料金を払ったら必ず領収書を受け取ること。
領収書がなければ,立ち去ったタクシーの行方を追跡することはほぼ不可能。

なお,北京にはタクシー絡みのトラブルの訴えるための機関が設立されている。
     ・北京市交通委員会(タクシー関係):(市外局番010)12328
     ・北京市発展改革委員会(料金苦情等):12358
     ・消費者投訴中心:12315,96315
     ・出租車遺失物品報関(北京市):6204-1111


(3)市内観光時 交通渋滞が激しい上,交通ルールがあまり守られていないため,いたるところで交通事故が発生している。中国では日本と違い,車は赤信号でも常時右折可能なので特に注意が必要。

深夜,路上を歩いていたら飲酒運転の車にはね飛ばされ大けがを負った例や,高速道路を走行中に対向車線にはみ出して走ってきた車と正面衝突し大けがを負った例,また,交通事故(狭い路地での接触事故)が原因で口論となり暴力をふるわれた例もある。

百貨店,市場,ホテル,レストラン,バスの車内等,場所を問わずスリ,置き引き,ひったくり等が日常的に発生。
特にレストランでは,食事の際に,隣の空いた椅子に貴重品が入ったバッグを置いたり,内ポケットに財布等が入った上着を椅子の背もたれにかけたりしておいた結果,現金等を盗まれる被害が頻発している。

凶悪な強盗事件も時々発生している。
たとえば,深夜,飲酒後一人で歩いてホテルへ戻る途中,後ろから近づいてきた複数の男にこん棒のようなもので殴られた挙げ句,車の中に引きずり込まれ,別の場所に連行された後,監禁され,現金を奪われた上にクレジット・カードの暗証番号を教えるよう脅されたといった事案もある。

このほか,繁華街の路上において,「日本語を勉強しているので教えてくれないか。」などと片言の日本語で声をかけられ,一緒に入店した飲食店で高額な料金を請求された。
連れて行かれる先がいかにも怪しげな「バー」ではなく,白昼から営業している「茶館」というケースもあり。「茶館」と言われるとつい安心してしまうが,席につくとワインなどが供され,最後は日本円で数十万円といった高額な料金を請求されるというケースもあり,思わずクレジット・カードの暗証番号を明かしてしまった,という例もあった。

ぼったくりには,「マッサージ」店に誘われるケースも多発しており,本人が希望したかどうか,また,行為に及んだどうかはともかく,「性的サービス」を理由に数十万円を強要されるケースも。中国では「性的サービス」はサービスを提供する側だけでなく提供を受ける側も,たとえ未遂であっても違法行為になるため,この種の勧誘は絶対に断る(お店に行かない)。

その他,町中や有名観光地で「白タク」や無許可営業の三輪車を利用して法外な料金を脅し取られたりする例もある。

また,町中で勧誘を受けて観光ツアーに参加したところ,企画していたのは無許可営業の旅行会社で,予定していた観光地に行けず,更には法外な料金を請求されることも。現地に不慣れな際には,あらかじめ信頼できる旅行会社を通じて手配をしておくことが必要。


(4)国内旅行中 旅順(大連市旅順口区)への一人旅で軍艦のような船が停泊しているのを,写真に収めたりしつつ,旅順市街地を散策していた。すると突然,公安警察に呼び止められ,そのまま身柄を拘束され,公安施設に連行されて長時間事情聴取を受けた挙げ句,写真データを没収され,罰金の支払いと即時立ち退きを命じられた。
(旅順は2009年に開放されたので,現在は軍事関連施設以外ならば個人で自由に行けるようになっている。ただし,軍事施設の撮影は制限されており,中国には今も未開放地域があるため注意が必要。)

中露国境に近い辺境地域での自転車旅行で現地の地理には詳しくないが,GPSを持ってきたから迷うはずはないと考えつつ,国境にほど近い新疆ウイグル自治区の小さな町に投宿した夜,宿のドアがノックされ,国土資源局から来たと言う人々に突然身柄を拘束された。
これは,GPSの使用を見とがめられた旅行者の失敗例。その後この旅行者は,「測量機器」の無許可使用(無許可での測量)により「測量法(測絵法)」違反で逮捕され,長期間取調べを受けた後,GPS機器や地図等を没収されたほか,罰金数万元の支払いと強制退去を命じられた。

日本の某大学の研究者が中国の研究機関と高山植物の共同研究のため,新疆ウイグル自治区の砂漠地域に赴いた。単独行動の際に,「この植物は何か」と葉をちぎって宿へ持ち帰ったところ,公安警察がやってきて身柄を拘束された。
稀少植物保護法等に抵触するおそれがあるとして事情聴取を受け,結局は無罪放免となったが,身柄拘束と長時間の取調べを受けた・・・これは,植物採集を見とがめられた研究者の例。


(5)帰国時 空港の出発ロビーで,係員を装った人物に航空便のチェックインを「代行」すると言われ,パスポートやチケットを預けた結果,手続き後に法外な「手数料」を要求される(支払わないとパスポートを返さないと言われる)ケースも発生している。
帰国直前の空港でパスポートを盗難された,というケースもある(帰国日を大幅に延長することになる)ので日本に帰国するまでは海外にいることを意識すること。

15日間なら査証(ビザ)なしで入国できる中国。国内を巡るうち,滞在期限を3日オーバーしてしまった。どうにかなると思い込み空港へ赴いたところ,出国審査時に指摘され出国できず,罰金を払うお金も,新たに航空券を買うお金もなく,途方に暮れた・・・。
無計画な滞在・行動をしない。よく計画すること。「大したことじゃない」とか,「どうにかなるだろう」という思い込みは絶対にしないこと。

3.トラブルに巻き込まれないための心構えと準備
主な犯罪回避策は次のとおり。これらを励行し,自分は海外にいるのだという自覚を忘れなければ,多くのトラブルを避けることができるはず。

(1)貴重品の分散所持
セカンドバッグ,ポシェットなど一か所に,パスポート,財布等のすべての貴重品を入れないようにすること。また,外出の際は,多額の現金や各種カード,高価な物品をむやみに持ち歩かず,周囲の状況に常に警戒を緩めないことが肝要。(帰国時に空港でスリの被害に遭い,デジタルカメラや携帯電話を入れていたポシェットを盗まれたものの,パスポートはズボンのポケットに,現金はポケットの数か所に分散して所持していたため,被害が最小限で済み,当日無事に帰国できた例もある。)

パスポートが盗まれると身動きがとれなくなる(出国,国内移動,宿泊にはパスポートの提示が必要である)ことを再認識し,パスポートは肌身離さず,パスポートのコピーや戸籍謄本のコピーなど日本国籍を証明できる書類をパスポートとは別に携帯するように心がける。


(2)リュックサック,バッグの携帯方法
肩に掛けたり,背負っているリュックサックのジッパーを開けたり,ナイフで切り裂いて中の貴重品を盗む手口が多いので,散策(歩行)中,バッグ等は前に抱きかかえる等して隙をなくすようにする。
常に警戒している態度を見せることは被害を減らす大きな効果がある。


(3)手荷物等の置き場所
飲食店では安易に隣の椅子にバッグなどを置くことなく,常に自分の前面に(視野に入るように)置くように心がける。

座席の間隔が比較的近いファーストフード店や現地の人でにぎわう食堂では,隣の座席が空いているからといって安易にバッグ等の荷物を置かないようにする。店内が混み合うと相席状態になるので特に注意。

椅子の背もたれにかけた上着のポケットから貴重品を盗まれる事例も多発しているため,上着を脱ぐ場合には,ポケットに貴重品を入れないよう注意する。

トイレの中,あるいはタクシーの車内にバッグ等を置き忘れないよう注意する。特に,タクシーの座席に旅券や財布等を落としたまま気づかずに車を降りてしまうケースが多いので注意。


(4)滞在先(ホテル)での注意事項
貴重品は室内又はフロントのセーフティーボックスに保管するようにし,室内に貴重品を放置しないよう心がける。ホテルによっては,宿泊客が外出中に,ベッドメーキング等でホテル従業員が再度入室する場合もあるので注意。
但し,セーフティーボックスも絶対安全というわけではないので,本当に貴重なものは必ず携行するようにする。


(5)車上狙い対策での注意事項
車内に貴重品を置かないようにする(トランクのこじ開け事例あり)。

自分で運転する場合も,また誰かの車に乗せてもらう場合も,極力路上駐車はせず,車両は管理人が配置された駐車場に置くようにする。

駐車専門の管理者を置いているようなレストランなどでも,管理者を過信しないこと。窓の外から中をのぞいたときに見えるような場所に物を放置しないように心がける。


(6)見知らぬ人物に注意
ホテル,マンション内において見知らぬ人物が訪ねてきたら,ドアを開けずに,まずフロント,管理人等に連絡し,確認する。

見知らぬ人物(特に日本語を話せる中国人)に話しかけられても安易に信用せず,常に警戒心を持ち続けること。

中国人の中には日本人に反感を抱く人もいるので,日本人同士で会話する際は,大声で日本語で会話するのが適当な場所なのかどうか,時と場所を考慮することが必要。

万一強盗被害に遭った場合は,相手が凶器を所持している場合が多いので,身の安全を第一に考え,絶対に抵抗しないようにする。


(7)不審な電話に注意(振り込め詐欺に注意)
裁判所や警察を名乗り,名指しで電話がかかってきても,相手側の身元が明らかでない場合には,クレジットカードや銀行のキャッシュカードの番号及び暗証番号等を明かさない。多くの場合は振り込め詐欺と考えられますが,不安な場合は,相手側の所属先等を聴取し,所属先の代表電話をインターネットや番号案内で調べて,自分から電話をかけ直す等の対応をする。
4.もしもトラブルに巻き込まれてしまったら
トラブルに巻き込まれ,何らかの事故又は犯罪被害に遭った場合は直ちに公安局に届け出ること。
被害届を提出するのは最寄りの派出所。届出書が受理されると,担当警官の氏名と連絡先を記した受理票のようなものが手に入るので,それらの情報とともに大使館や総領事館へ相談すると,大使館や総領事館としても対応しやすくなるそうだ。

交通事故,各種犯罪被害の届け出等は,あまり時間が経過していると,現場確認あるいは被害確認等が難しくなるため,事案の手がかりを減らし,解決が難しくなる。
泣き寝入りしたり、めんどうくさがらず,事故や犯罪に遭ったら直ちに被害届を出すようにする。
5.犯罪・事故発生状況
なお,中国の犯罪・事故発生状況は以下のとおり。
(1)中国当局の発表によると2012年に各種刑事事件の立件数は約655万人で前年比約9%増。全体としては安定していると言えるが,近年でも民族問題も絡むと考えられる無差別殺傷事件や,爆弾を使った事件も発生している。現地の治安状況の変化には十分注意すること。

(2)一方で,「車社会」の到来とともに交通事故が多発しており,2012年の統計では全国で約6万人が死亡している。日本と交通ルールも違うので十分な注意が必要。当然ながら中国でも飲酒運転は違法。違反の場合は法律によって処罰されるので,絶対に飲酒運転はしないこと。


外務省海外安全HP−安全対策基礎データ



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