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中国の税金・消費税と世界の消費税
(2019年10月更新) 中国にももちろん国民が納めるべき税金がある。
日本で常に話題となっている消費税は中国にあるのだろうか?
ふと疑問に思った。中国では至る所で個人が売買している。個人商店あり、屋台あり、もちろん大型店もある。値段はあってないようなもの・・・・。スーパーでない限りレシートなんてものは出てこないし、領収書ももちろん言わなきゃくれない。値段交渉がひつような店ばかりで、そんな彼らが税金のことを考えてるなんて思えない。
はたして消費税なるものがあるのだろうか?
中国の消費税
少し調べてみると・・・

現在の中国の税体系は8種類の税類からなるようだ。

中国の税体系
流通税類
所得税類
特定目的税類
財産税類
行為税類
農業税類
関税
この中の、流通税類が日本の消費税に該当し、中国の税収の約4割を占めてる。


では中国の流通税類と日本の消費税はどう違うのか?
流通税類とは増値税と消費税からなる税類。

中国の増値税は資産の譲渡・貸付、サービス提供を含み、消費税は奢多品、嗜好品を課税対象としている。

日本の消費税は、資産の譲渡・貸付、サービス提供を課税対象とする。

日本の消費税が現在一律8%に対し、中国の増値税は税率が4段階に分けられており、標準税率を17%として品目や特定の条件により11%、6%、3%と変化する。

具体的な規定は以下の通り。

税率 品目
17% 物品の販売、輸入や有形資産リース
11% その他特定品目の販売、輸入や交通運輸・郵便・基礎電信・建築などの役務、不動産譲渡など
6% その他の金融サービスや現代サービスなどの役務
3% 小規模納税人(売上高など、一定の規模に達しない納税者
流通税改革は2016年には全面展開したが、変化する中国の経済状況に合わせて、絶え間なくアップデートされている。

中国の消費税は日本の消費税とは異なり、特定のぜいたく品に対して課税される「奢侈税」(shechishui)なるものがあった。(以下消費税)
これを中国では消費税とみなしている。


ということは逆に言えば、消費税がかかっているもの、中国では何がぜいたく品なのかがわかるのではないか・・・・。
なかなかおもしろい!!

それから中国の消費税は、奢侈性の高い物品および環境汚染製品に対して課税するも個別消費税と定義されている。
このぜいたく品(消費税がかかっている)は随時更新されていく。節目節目でぜいたく品が徐々に加えられていくようなかんじだ。

例えば、1994年に中国で消費税が導入された時点では、たったの11品目だけに消費税が課せられることになった。
紹介しよう、下記のものがぜいたく品で消費税がかかるもの。
    ・タバコ
    ・お酒とアルコール
    ・化粧品
    ・皮膚頭髪保護関連用品
    ・貴金属・宝石・アクセサリー
    ・花火や爆竹
    ・ガソリン
    ・ディーゼル
    ・自動車のタイヤ
    ・オートバイ
    ・自動車


そしてさらに2006年に新たに下記のものがぜいたく品が追加された。
    ・ゴルフ関連用品
    ・高級腕時計
    ・レジャーボート
    ・使い捨て割り箸
    ・木製床板
    ・潤滑油、燃料油、航空燃料


高級腕時計は1万元(13万円)以上のものが対象らしい。
あとは大排気量エンジンを搭載する車(4000cc以上)は税率40%と異様に高い。
小型車(1000cc未満)は税率1%と安い。
なんかおもしろいものまでが課税対象になっているけど・・・
世界の消費税
日本では現時点では、消費税が一律8%。これから10%まで引き上げるという予定があるようだけど。
中国の消費税を調べていたら興味深い資料を見つけたので紹介したいと思う。
今世界の各国では消費税率がどれほどなんだろう?多くの国では通常の物にかかる消費税と、食料品にかかる消費税とを分けている。これはなかなか理にかなった方法だと思う。下記にまとめてみた。



普段、消費税と呼んでいるものは「一般消費税」と呼ばれるもので、ありとあらゆる商品やサービスに課税される税金のこと。
今回のリストは一般消費税を「消費税」として取り上げる。特定の商品(酒・たばこ・ガソリンなど)を取引するときに課税される税金も「個別消費税」と呼ばれる消費税の一種。
世界各国の消費税率比較表
国名 消費税率
ハンガリー 27%
クロアチア、スウェーデン
デンマーク、ノルウェー
25%
アイスランド、ギリシャ
フィンランド
24%
イタリア 22%
オランダ、ベルギー 21%
フランス、イギリス
オーストリア
20%
ドイツ 19%
ニュージーランド 15%
フィリピン 12%
日本、韓国、インドネシア 10
台湾、カナダ 5
まず言えることは、日本の消費税率はかなりで安い。
これは表面的、短期的に見れば国民にとって良いことなのかも知れないけど、そのために国の税収が減ることになる。よく聞く話では北欧では税収が高い分それだけの保障が約束されているという、ゆえに国民の不満はほとんどないそうだ。
また、多くの国は食品の消費税率を下げている。
富裕層にとってぜいたく品に多少の税を払うことは苦にはならないけど、生活がぎりぎりの人たちにとって、必要不可欠な食品への税が少ないことは大きな助けになるんじゃないかな。
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