中国代表がＷ杯に出られない理由。熱中しすぎで反Ｗ杯運動も


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中国代表がＷ杯に出られない理由。熱中しすぎで反Ｗ杯運動も
(2014年07月10日)

2014年7月4日、スペインのエル・パイス紙より

サッカーW杯に代表チームが出場していないにもかかわらず、多くの国民がW杯に夢中になっている中国。
なぜなのか？

W杯ブラジル大会の試合中継は、時差の関係で中国では早朝に放送される。このため多くの中国人が仕事に遅刻し、職場で居眠りをする羽目になっている。中国ではあらゆる職業や立場の人がW杯に夢中。
上海ではブラジルやアルゼンチン、スペインなどのチームに所属するスター選手の広告であふれ、アルゼンチン代表のスター選手・メッシが使用したスポーツ用品が宝石のようにショーウインドウに飾られている。上海のような大都市だけでなく、地方都市の人々もW杯に熱中している。大型テレビでW杯中継を流し、サッカーファンに格安でアルコールを提供するバーも多い。

W杯ブラジル大会に中国代表チームは出場していない。中国はスポーツ分野で世界最高レベルを追求しており、国民は中国がW杯に出場することを願っている。しかし彼らは焦ってはいない。なぜなら中国人は団体スポーツが不得意であり、また学業を過度に重視しているから。

中国のサッカーレベルは低いが、サッカーへの情熱と知識はすごい。今大会で使用されているサッカーボールは中国製。
中国の歴史学者によると、サッカー発祥の地は英国ではなく2000年以上も前の中国だという。

あまりに熱狂しすぎて・・・？
2014年7月9日、チャイナデイリーによると、上海の女性12人が8日、「反W杯連盟」を結成し、地下鉄の世紀大道駅や人民公園外、美羅城外で、「W杯、恋人を返して」と抗議のスローガンが書かれたプラカードを掲げた。
現場では署名活動に参加する通行人がいる一方で、「反W杯連盟」のメンバーと言い争いになるサッカーファンの姿も見られたという。

新聞晨報の公式微博（ウェイボー）によると、彼女たちの抗議活動はW杯期間に夫や恋人が家庭や恋愛を顧みなくなり、妊婦の検診などにも一人で行かなくてはならなくなったり、中にはサッカー賭博のために貯金をつぎ込む者もいたためで、耐えられずに抗議活動を起こしたという。