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天津弁−天津でよく聞く方言
天津は北京と近いのだからあまり方言はないと思っていたが、やはりこの地方独特の方言があるようだ。少しずつ紹介できたらとおもっている。
受累「すみません」
中国のラッシュアワーは日本に負けずともおとらない。さすが人口14億人を要する国だ。
特に出勤時間帯、道路では車が渋滞に巻き込まれている。電車内では押し合いだ。
オフィスビルのエレベーター前では我先にと“横入り”をするやからが多い。
そんな中国のエレベーター内では時折、こんなあたたかいな中国語が聞こえる。


受累,给按下7楼
すぐに7階のボタンを押す。
−ありがとう−
些細なやり取りだが、中国で感謝の言葉を聞けるとほんとにうれしい。

ここで言う受累について聞いてみた。
「実はこの言葉は天津人ならではの言葉で、よく使われます。ほかの人に何かをお願いする場合によく使います。直訳すれば“他人に疲れてもらう”ということです。」
つまり標準語の[麻烦你了],[劳驾],[借光]と同義語といえる。

ほかにどんな例があるのか見てみよう。

1.タクシーに乗っているとき、エアコンがついてなくて暑い…
(中国人はエアコンつけたがらないんだよな)
师傅,受累开一下空调
すみませんエアコンをつけてください。

2.市場などで野菜を買う時、ビニール袋が欲しい場合。
受累给个塑料袋
すみません、ビニール袋をください。
「倍儿」(ber4)

「倍儿」(ber4)
という言葉は天津人なら誰でも知っていて、誰でも使いこなしている言葉だ。
日本語の「とても、すごく、非常に」にあたり、物事の程度の高さを表す。
使い方としては一般的に形容詞の前につけて話す。中国語のと同義語になるだろう。

例えば

听说他倍儿有钱
あの人は大金持ちだそうだ。
などと使う。

さらにもうひとつ別の天津弁でもある哏儿(ger4)"面白い"
という形容詞と一緒に使って

倍儿哏儿 すごく面白い
ともよく聞く。
服了(fu2le)

相手とけんかなどして負かした場合、負けた相手は服了という。
日本語の「参った」に相当する。

なぜこの言葉が天津で使われるようになったのか?
中国の中でも港町として知られる天津は昔、不当で働いていた人は自分の利益のために他人とはよく争いをしていた。喧嘩の際、負けを認めないともっと痛めつけられてしまうため、必ずどちらか一方が

打住,我服了
負けたよ。
と言うことになった。
さすがは中国、弱肉強食世界だ。
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